スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

戦略とか、あと読書

久々に当たり。

戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
(2009/10/16)
菊澤研宗

商品詳細を見る


実はこの著者、自分のいってる大学で講義していたことがあり、
自分はその講義を受けた経験がある。

結構おもしろい内容の授業だったので印象に残っていた。

肝心のの内容のほうは、すばらしい。

なぜ合理的に行動しているのに失敗するのかが
明快に論じられている。

結論を言うと「人間は限定合理的であるから」となる。


もっと掘り下げて述べているのは、
世界観に人間の限定合理性を組み込んで戦略を設定しないと、「合理的に失敗」してしまうよ
という主張である。

著者は、多元的世界観を前提として状況を把握して戦略を立てるべきという。

唯物的世界観では、物理的な優位性だけがすべてであり、
それさえ掌握できていれば成功できるはずである。
(しかし現実ではあまりうまくいかない)

二元的世界観では、物理的世界のほかに心理的世界が独立に存在し、
物理的に合理的であっても心理的に不合理的な戦略は失敗する。
したがって心理的な間接アプローチと、物理的な直接アプローチを両方駆使するべきである。
(しかし現実ではうまくいかない場合がある)

多元的世界観では、物理的世界、心理的世界のほかに、知性的世界の存在を前提とする。
人間は目に見えないものにも価値を見いだすことができる。権利、知識、技術など。
知性的な間接アプローチを、上記の心理的な間接アプローチと、物理的な直接アプローチとともに用いるべきである。
物質的な優位性がなくても、ほかの二つの間接アプローチで補うことができる。
(それでもうまくいかない場合がある)


このように順を追ってどの世界観でどのような戦略がとられ、
そして実際にその戦略が失敗したかが主に戦争の事例とともに紹介されている。

最終的に著者は、「多元的世界観に基づいて、立体的戦略を構築すべき」としている。
これをキュービック・グランド・ストラテジー(Cubic Grand Strategy:CGM)として、
「合理的にではなく“合”理性的に」運用すべきという。

人間はもともと限定合理的なので、いくら多元的世界観に基づいてCGMを構築しても
それは完全ではあり得ない。
絶えず柔軟に戦略を変化させる必要があるため、フローとして管理する必要がある。
と、このように結論づけている。



さて、なんだかとっても就職(と就職した後)に役立ちそうでwktkするのだが、
ちょっとだけツッコミどころがあるんじゃ。

物理的世界観における合理的な人間の前提に対する反例として、
QWERTYキーボードの例が出てくるのだが、その説明は間違っている・・・
詳しくは
キーボード配列QWERTYの謎キーボード配列QWERTYの謎
(2008/03)
安岡 孝一安岡 素子

商品詳細を見る
に記述されている。
QWERTYキーボードは考えられているよりも非効率的ではなく、
タイプライターの文字配列がそのままキーボードに採用されたのも
それほど不合理とはいえないらしい。(このについてもそのうち語るべきだね)

そのほかの反例は突っ込めない(WindowsとAppleのOS戦争、ソニーとビクターのビデオ規格戦争)


組織を運営するのって大変ですね。



その前に自分との戦いを制する戦略が欲しい件( ・з・)~♪
スポンサーサイト

tag : 買いもの 思いつき

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ブラフマ

Author:ブラフマ
ニートのようなもの
経済、Python、英語、模写、

タンブラ:http://qbps.tumblr.com/

リンク
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ツイッター
FC2カウンター
最近の記事
月別アーカイブ
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。